私は小学校の教員免許を取得することにしました。

  
 方法は2つです。
  
 ①大学に入学し直して単位を得て、教員免許を取得する。
 ②年に一度、全国数か所の試験会場で開催される教員資格認定試験に合格する。
  
 私は、①大学に入学しつつ、②認定試験もチャレンジする、という両天秤作戦を実行しました。
  
 ただ、仕事をしており、家庭もある「おっさん」ですので、仕事はそのままで給与を貰いつつ、大学で単位を取る必要があります。
  
 通信制も教育学部が幾つかありますが、私は玉川大学の通信教育を選びました。通信大学の場合、入学試験のようなものはありません。学費も通信は安いです。
  
 ただ、提出書類を揃えるために、以前通った大学に出向いて証明書を貰ったり、病院で健康診断を受けて書類に記載して貰ったり、色々と手間は掛かります。
  
 人物に関する証明書、これを誰にどう頼むか悩みましたが、卒業した大学に依頼しました。
  
 そして、晴れて後期生として入学しました。学士ではあるので、正科生ではなく、単位を得るための科目等履修生としてです。
  
 さあ、学生証が手に入りました。
  
 映画館やS-airというウォータージャンプの施設で学生証を提示して学生料金で利用しました。
  
 ただ、窓口で学生証を提示して「学生一枚!」と言うと、提示されたものを見て毎回一瞬固まってしまわれます。
  
 まぁ、相手が「おっさん」なので内心では
  
  どこかに息子さんでも居るんでしょ。
  えっ、昭和〇〇年生まれって、
  何歳の学生証なの???
  
 と思っていたと思います。
  
 そんなこんなでおっさんの学生ライフは、その秋からはじまりました。

 

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