小学校の教員をめざす上で、免許以外にも克服すべきことがありました。
苦手な教科の克服です。
私は小学校の教科では音楽が苦手でした。小学2年生の時、ハーモニカの合奏がありました。
変な音を出すからと、私と数人は担任の先生にセロテープを貼られ、幾ら吹いても音が鳴らないようにされました。他のクラスメイトに馬鹿にされたことは、今でもはっきり覚えています。音楽は嫌いでした。
しかし、もし自分が小学校の先生になったら、専科の先生がいるとは限らないので、一通りの教科は教えられる必要があります。このため伴奏ができるように、ピアノの練習をはじめました。
自宅には電子ピアノがありましたが、独学では無理があります。そもそも楽譜が読めません。
週末、ピアノ教室に通いはじめました。最初に覚えた曲は「ちゃいろのこびん」です。
毎朝、それまでより30分早起きをして課題曲を練習し、ピアノ教室で先生に確認して貰って次の課題を与えて貰います。そして週末の他の時間は、復習として今まで習った曲を納得できるまで弾き続けました。
曲は、童謡からクラシックまで様々でしたが、ジブリ映画の曲が多かったです。
そんなことを3年間続けました。教えて頂いた先生は3年間で二人でしたが、どちらの先生も解り易かったです。お陰で小学校で習うような曲は、楽譜を見ながらであればピアノで弾けるようになりました。
でも、継続しないと指は動かなくなりますね。
もう、毎朝ピアノを弾くことはなくなってしまい、楽譜は読めても手が止まってしまいます。ただ今でも「ちゃいろのこびん」なら弾けると思います。