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動画をUPしました。4.2 上野での別れと相模での目覚め④

「あっちも楽しかったけど、こっちかな。コノハは?」

 

「私はこっちも楽しくなって来たけれど、元の世界に戻りたい」

 

「そうだね。早く戻れると良いね」

 アキは私に優しく返してくれました。

 

「コノハさん、明日は日金沢の鏡の泉に一緒に行ってみませんか?」

 道澄さんがそう言って来ました。

 

 その夜は、アキが見た夢の話や私が道澄さんと旅した出来事を、時が経つのも忘れて今この瞬間を惜しむように語り合いました。

 

 翌朝、私は道澄さんやアキと日金沢の鏡の泉まで来ました。

 

「道澄さん、もしかしたらこれで最後ですか?」

 

「ええ。きっとそうなると思います」

 

「そうですか」

 私はとても複雑な気持ちでした。

 

「コノハ、あなたが来てくれて本当に良かった。ありがとう」

 

「アキ、私もあなたに会えて良かった」

 

 私たちは泣きながら別れの挨拶をしました。

 

「道澄さん、今までありがとうございました。とても尊敬しています」

 

「それはとても光栄です」

 道澄さんは笑顔でした。

 

 私はその笑顔がとても切なく、とても憎いと思いました。そう思ったら私は道澄さんに抱き付いていました。

 

「道澄さんは狡いです。私も輝虎様に負けないぐらい好きになってしまいました」

 

 道澄さんは何も応えず、黙って私を胸で受け止めてくれました。

 

 

  つづく